さて、前回の続きです。
前回
・ボルダリングの壁の突起の位置を創造する仕事がある。
・その仕事はただ配置を決めてルートを作るだけではない。
・ものを作る際にはその先を創造する。
といった内容で書かせてもらいました。
そしてデザイナーも似た様な仕事だと。
デザイナーの仕事は一般的に
「カッコいいものを作ること」と思われています。
間違いではありません。
それが「可愛いもの」でも「面白いもの」でもです。
しかしデザイナーが本来やっている事は
もしくはやろうとしている事は
デザインを見た人に「○○になってもらう(してもらう)」
と思ってデザインを行う訳です。
具体的に言うなら
ファッションデザインであれば
カッコいい服をつくって終わりではなく
カッコいい服を気に入って
その服を着た人が幸せになって欲しい!とか
もっともっと細かく考えると
自分に自信がなかった人がその服を着て
街を颯爽と歩いて
それをキッカケに自信を持って欲しい!とか。
もちろん、広告デザインも同じ様な面を持っています。
だから、極論広告主様の好みは無視してデザインして
「好みじゃない!」「ダサい!」と言われる事もあります。
大事なのはデザインの見た目だけではなく
そのデザインを見る人(広告主のお客様)がどうなるか、なのです。