広告作成を依頼するとき、大きくわけて2つの依頼方法があります。
一つは広告代理店のようなさまざまな広告を扱う会社に、一括で依頼する方法です。
もう一つの方法が、チラシはチラシ作成の会社、WEBはWEB制作会社、看板は看板屋さんなど専門の会社に頼む方法です。
実際には、どちらの方が良いのでしょうか。
結論は「一社にまとめること」です。。
おもな理由が「さまざまな面で得をする」から。
特に手間という面に関しては、広告作成を一社にまとめると各専門会社に分割して依頼する手間に比べ、数分の1程度で済みます。
1-4.広告の全体の流れを組めるため効果的な広告になりやすい
一括して依頼するケースと、専門の会社にそれぞれ依頼するケースについて、実際に「手間はどう変化するのか」、さらにメリットとデメリットを考えてみましょう。
下記のようなことが挙げられます。
一社にまとめて依頼するメリット
・制作会社を探す時間が減る。
・打ち合わせの手間が減る。
・広告イメージの統一がしやすい。
・広告の全体の流れを組めるため効果的な広告になりやすい。
一社にまとめて依頼するデメリット
・費用が高くなる
・専門性が低い
1.一社にまとめて依頼するメリット
1-1.制作会社を探す時間が減る
一社に頼むことで、専門の制作会社を探す手間が大幅に減ります。
数社に分けて依頼する場合、WEBで検索し、それぞれの会社の事例をみて価格をみて問い合わせをして、仕様確認をして見積もりをもらわなくてはいけません。それを比較検討用に数社分行うことになります。これだけで数十分から数時間かかってしまうでしょう。
さらに、チラシ、看板、WEBなどさまざまなツールを使用するとなると、その分手間と時間が数倍になります。その度に頭を悩ませることにもなります。数時間ならまだしも数日かかってしまう場合もあるかもしれません。
一方で一社に頼むと、一度連絡をして打ち合わせをすれば終わりです。最初の打ち合わせや仕様確認には数時間かかるかもしれませんが、それが終わればあとは制作に入ってからの打ち合わせのみです。一社にまとめて頼むことで、数時間から数日分の時間が節約できます。その分あなたが本来すべき仕事に時間をまわせることになり、仕事の質が上がったり、早く帰れたりするわけです。
1-2.打ち合わせの手間が減る
一社に頼むことで打ち合わせの手間が減ります。
数社に分けて依頼する場合、最初の段階で「何の広告なのか」「何に使うのか」「いつ使うのか」「どのようなデザインにするのか」などさまざまな情報を一社一社と打ち合わせを行う必要があります。ある程度は資料にまとめて、それを送付することで少しは短縮できますが、ツールによって仕様の違いがあるため、その打ち合わせが発生します。「入れる情報をどうするのか」「商品仕様をどうするのか」などの打ち合わせも必要です。また、数社に分割し並行して進める場合、広告方針が変わったり、良いデザインやキャッチが出てきたりした場合は、各社に連絡し一から説明・打ち合わせをやり直す必要性が出てきます。
一社に頼むと、最初の打ち合わせの際に「何の広告なのか」「何に使うのか」「いつ使うのか」「どのようなデザインにするのか」などさまざまな情報を共有しつつ、どのツールをどのように使うかを含めて打ち合わせできるため、打ち合わせは1回で済むでしょう。デザインや広告方法に大きな変更が発生した際も、特別に打ち合わせを重ねることなく一度打ち合わせをするだけで済みます。このように一社にまとめて頼むことで、多くの手間を減らすことができるため、やり取りや伝え方、仕様変更に頭を悩ませることもなく、打ち合わせにおける伝達ミスのリスクも大幅に減らすことができるのです。
1-3.広告イメージの統一がしやすい
一社に頼むことで、異なる種類の広告イメージを統一しやすくなります。
なぜ広告イメージを統一しなければいけないのでしょうか。
「イメージを統一しなくても、広告媒体ごとに適したデザインをしたら良いのでは」と考える方もいるでしょう。
その理由は、消費者が広告の内容や店名・商品名よりも、漠然としたイメージや色味を先に覚えるからです。
広告を見るときも漠然としたイメージや色味で「どの店の広告か」を判断します。
例として大手ハンバーガーチェーン店を思い浮かべてください。おそらく赤地に黄色のM、もしくは緑地に白か赤のMが思い浮かぶのではないでしょうか。もしそれが別の色でデザインされていたら、果たしてあの大手ハンバーガーチェーンだと気づくでしょうか?おそらく気づきません。
広告媒体ごとにデザインをまったく違うものにしてしまうと、同じ会社やサービスの広告だと消費者が気づけない事態が発生します。広告イメージがばらつくということは、それまで会社が作ってきた「高級感」「親しみやすさ」「誠実さ」などのブランドイメージを壊しかねないのです。消費者へ共通のイメージを提供する意味、ブランドイメージを守る意味から広告イメージを統一することは、非常に重要だといえます。
本題に戻りましょう。
一社に頼むと広告イメージを統一しやすくなるのは、基本的に1人のディレクターがイメージの全体を統括するからです。方針を決め、各デザインを作る担当者に指示を出す、もしくは一人のデザイナーが最初から最後まで作ることになります。一社に頼むことで表現方法や使う写真の統一、書体の統一がやりやすくなるのです。
(※書体や写真素材は各デザイン会社・制作会社によって所持しているものがまったく異なります。統一するために別途購入してもらう場合は、写真素材で数千円から数万円、書体に関しては数万から十数万円かかってしまいます。)
一社に頼むことで広告イメージを統一しやすくなるため、広告の効果を無駄にしたり、これまで会社が積み上げてきたイメージを壊すリスクを減らせるのです。
1-4.広告の全体の流れを組めるため効果的な広告になりやすい
広告を一社に頼むことで、広告をより効果的なものにできます。
広告媒体には広告媒体ごとに、適した役割があります。広告はチームスポーツのようなもので個々の力はもちろん重要ですが、チームとしての連携がさらに重要なのです。
たとえば看板や幕のような屋外広告は、知ってもらうこと・消費者の足止めをすることが目的の広告媒体であり、商品やサービスの詳細を伝え、購入につながるような広告ではありません。
※広告の役割に関してはこの記事をご覧ください。
広告を一社に頼むことで「どの広告媒体にどの役割を持たせるか」が明確になり全体として効果的な広告を作ることができます。
たとえば、
- 看板は知ってもらうことに力をいれ、詳細はWEBページで説明する。
- そのために看板にQRコードを掲載し、看板からの誘導専用のページを用意する。
そうすることで消費者にとって有益で、わかりやすい広告となります。
広告を一社に頼むと広告を全体で捉えて制作できるため、広告がより効果的なものになります。
2.一社にまとめて依頼するデメリット
2-1.費用が高くなる
広告を一社にまとめて依頼すると、費用が高くなるイメージがあるでしょう。
しかし必ずしも高くなるとは限りません。仮に単純なコストは上がったとしても、総合的なコストパフォーマンスはよくなることのほうが多いのです。
単純にかかる費用が上がるか、と言われると基本的には「上がります」。一括で受けた会社経由で印刷会社に依頼することになるので、そこで費用が重むからです。
しかし、デザインの製作費は抑えられる場合があります。一括で依頼を受けることによる割引やデザインの素材を使い回すことによって、デザイン費を抑えることができる場合があるためです。コストパフォーマンスに関して言えば、時間的コスト・手間によるコスト、広告効果を高める点で十分に回収できるレベルです。
2-2.専門性が低い
広告を一社にまとめて依頼する場合、専門の業者と比較して各媒体に対する専門性が低くなります。
特殊な仕様や、素材・システムに関しては、対応が難しい場合もあります。しかし他の印刷会社を探すといった代替手段を取れるため、さまざまな媒体への対応という意味では、専門の会社よりも広い範囲での対応がとれるのです。
3.まとめ
広告を一社にまとめようと考えている方、専門の会社ごとに頼もうと思う方、それぞれの考えがあるでしょう。
広告媒体の種類が多い場合や新規の商品・イベントの際は、「どのような広告をどう出すか」といった広告方法から考えなければならないため、時間と手間がかさむものです。さらに広告効果をより高めることを考えると、やはり一社にまとめて依頼するほうに軍配が上がるでしょう。
自社の広告をまとめて依頼すべきなのか、それとも専門の業者ごとに分けて依頼したほうがいいのか迷った場合は、一度、株式会社エンドラインにご相談ください。
モリアゲアドバイザーならロゴデザイン・チラシ・屋外広告・WEBに至るまで様々な広告に対応しております。各分野の専門家とも連携し、広告全体の流れを考えたご提案ができます。また、海外を含めた多くの工場とも提携しておりますのでコスト面でもご期待に添えます。広告を頼む際にお困りでしたらお気軽にお声かけください。