こんにちは。
スポーツを通じて「人を、街を、モリアゲる。」モリアゲアドバイザー隊長の山本です。
2023年11月25日~12月2日までアフリカの西、ナイジェリアに行ってきました。
目的はアンコールタイガFCの記事(サイト内リンク)でも出ていた加藤さんが、ナイジェリアでもプロサッカーチームの共同オーナーをしているからです。
もう一つはコンフォートゾーン(快適な空間)から抜け出し自分を成長させるためです。
安定=死だと思います。成長するためには非日常に身を置くことが重要です。
今回はいろいろな人から「ナイジェリアどうだった?」と聞かれるので記事にしてみました。
ナイジェリア迄
ナイジェリアに行こう!と思い立ったのが、2023年8月頃でした。実際2023年11月25日に福岡から飛び立つのですが、行く理由は冒頭の通りです。
実際行く上では、予防注射も必要ですし(黄熱症予防等)、ビザ(査証)も必要です。
ナイジェリアのビザは、取得するのが大変なので、代理店に依頼するも、あまりに大変なので断られる始末。
アライバルビザでようやく入国できました。
さて、ナイジェリアへはどうやって行くの?と質問がとても多いですね。
ざっくりお伝えすると
福岡(私が福岡在住)⇒羽田空港⇒成田空港移動⇒成田空港⇒カタールドーハ⇒ナイジェリアのラゴスになります。
私が福岡空港から飛び立ったのが2023年11月25日㈯16時です。
カタールのドーハに着いたのが2023年11月26日㈰11時頃(日本時間)なので福岡~ドーハまででざっと19時間くらいですね。
ドーハでトランジットが4時間あって、ナイジェリアに出発したのが2023年11月26日㈰14時50分頃です。
そこから約8時間のフライトを経て、2023年11月27日㈪0時10分頃ナイジェリアに着きました。
※ナイジェリアの時差は-8時間なので現地では16時頃です。
今自分で書いていても良くわからないので、旅程表貼っておきます。
福岡⇒羽田
成田⇒ドーハ
ドーハ⇒ラゴス(ナイジェリア)
ドーハまでも遥か遠いです。サッカーの日本代表は凄いですね。
ちなみに、カタール航空で行ったのですが、とても快適でした(エコノミーですが)
カタール航空じゃなければ体が悲鳴をあげていたかもしれません。
シートなども良かったですね。
ただ、行きのエアはとにかくピンク一色で何とも言えない感じでした。
機内食も美味しいか?わからないくらい照明がピンクなんです。味というのは見た目の色で変わるなという経験しました。
さて、13時間かけてドーハに着いてからは少し休憩。トランジット4時間ありました。
トランジットは数時間あった方が体を休める事が出来ます。
フォトスポット的な場所で一枚。
プライオリティパスがあれば、ラウンジで寝れます。
さて、ドーハからラゴスへまたフライト!8時間くらいです。更に地球の裏側へ。
和食が食べたくなるこの頃。こういうのとても苦手です。。絶対太るやつやん。
レオナルドディカプリオの映画「シャッター アイランド」が面白かったです。
だいぶ近づいてきました!
ラゴス空港に到着!疲れた体にバス移動です。あと少しの我慢。
ラゴス空港ではかなり入国に手間取りました。海外あるあるのオペレーションの悪さでアライバルビザで2時間くらい待たされました。働いている人のオペレーションなんとかして~。
当たり前ですが、黒人ばかりです。皆さんごっつい方ばかりなので万が一殴られたら首が吹き飛びますね。また、クラクションがいつも鳴ってたり、うるさいですが活気がありますね。
宿泊するホテルは「エコ ホテルズ & スイーツ」という結構高いホテル。
なんですが、結構ぼろい感じです。後から分かったのですが、セキュリティ(警備員)がとても多く、その人件費にお金をかけているらしいです。
日本で言うのぼり旗(バナー)も立っています。やはり目立ちますね。
ホテルではイベントがあっていました。何のイベントかわかりませんが派手な感じでした。
36時間くらいかけてようやく到着したので、体がとても疲れています。
なので、早速ホテルで食事。
ビールはスタービールというメーカーが主流です。
そして、出てきました。ナイジェリア料理と言えばカタツムリ。
味は、、、、
土臭いアワビを食べている感じとだけお伝えします。
決してエスカルゴではありません。
※カタツムリは何回か食べましたが他のところで食べたカタツムリはそこそこ美味しかったです。
突然の早朝プロサッカーチーム
さて、ナイジェリアのサッカーチーム「イガンムFC」の試合ですが、なんと朝7時キックオフ(笑)
バタバタ準備して試合会場へ。
なぜこんなに早朝なのか?という事ですが、スタジアムの手配ミスで早朝しか空いてなかったらしいです。
この試合が「イガンムFC」の試合だったか定かではないですが、ナイジェリアのサッカーはとにかく身体能力が高かったです。
スタジアムの外はこんな感じ。
我々は特別シートに案内されました。が直射日光で暑いです(笑)
スタジアムはかなり奇麗で、近くで見る事が出来て面白かったです。
動画でご覧ください
スラム街「イガンムの現状」
その後、「イガンムFC」の母体であるスラム街「イガンム」へ行きました。
移動中の動画です
スラム街と言いましたがこれが普通のナイジェリアなのかなと思います。
道路も舗装されておらず、雨が降れば水たまりが出来てしまいます。
何より結構臭いがきつくて、慣れるまでには時間がかかります。
白人の事を「オイボ」というらしく、彼らからすると我々日本人も「オイボ」です。
なので、指さされて「オイボ~!」と言われます。
今回は黒人SP5名もいたので危険は全くありませんでした。
むしろ子供たちは写真撮ってくれ!とフレンドリーな感じです。
ただし、誘拐や殺人がとても多い国であるのは間違いないのでしっかり信頼できる人と行きましょうね。
イガンムの飲み屋2階からの風景。戦後の日本はこんな感じだったのでしょうか?
【動画】
昼のスラム歩き
夜のスラム歩き
最先端スタートアップのピッチを受ける
翌日(11/28㈫)は、ラゴスのヘリテージ・プレイスというオラクルが入ってるビルに行きました。
ここは逆に日本と同じくらい最先端のセキュリティ対策で、スラム街とは反対の世界です。
イコイイーという場所にあります。
ナイジェリアWEB3.0のスタートアップへの投資案件でしたので、詳細は差し控えさせていただきます。
ただ、思った事は、ナイジェリアは人口2億1千万人、2070年は約4億7千万人になる予定です。
人口ボーナスがある国への投資は一度考えてみても良いかもしれませんね。
カタツムリ養殖場
11/29㈬は「イガンムFC」の別事業「カタツムリ養殖場」へ行ってきました。
朝6時集合で、クーラーがほぼ効かないバンに日本人とナイジェリア人ぎゅうぎゅう詰めで移動です。約3時間くらいガタガタ道を走りました。
これが一番きつかったかもですね(笑)
舗装されていないので山道が揺れます。揺れるというより腰や首が痛くなります。
売れないロックバンドのツアーってこんな感じだろうかと思います。
途中ロードサイドで朝ご飯を調達。私はお腹壊していたのでやめておきました。
【動画】
カタツムリ養殖場は侵入者が入らない様に、高い塀でおおわれています。
日本ではカタツムリは虫の部類ですが、ナイジェリアでは貴重なたんぱく質です。
カタツムリはこのような仕切りの中で暮らしています。
アップで見るとこんな感じ。めちゃ大きいです。(もっと大きいカタツムリもいます)
【動画】
養殖場から途中、どこかの村長さんの娘さんがいたので一枚。とてもかわいかったです
この日は朝も早かったのと灼熱地獄で体力と気力を消費した一日でした。
いや~きつかった!
仕事の話「ディスプレイ」に関して
ここで本業の話を少し。やはり海外に行くとその国でしか見られない広告やディスプレイがあります。気力体力が疲弊した中でも仕事の事は忘れません。
モールには高級店もしっかり入っています。
私が素敵だなと思ったのは棚の変形型LEDです。
これがずらっと並んでいるので否が応でもコーラを買ってしまいます。
しっかりブースを作っているメーカーもあります。
コカ・コーラのディスプレイは面白いですよね。
例えばプロスポーツチームのグッズ売り場も棚に並べるのではなく、
この様な什器を作って配置すると良いと思います(うちが作れます)
NIKEのマネキンですが完全に黒人女性仕様のスタイルです。こういうところも海外と日本の違いですね。
水上スラム「マココ」
さて、最後に水上スラム「マココ」に触れたいと思います。
「マココとは?」
マココ(Makoko)は、ナイジェリア・ラゴス本土側の海岸に位置する小さな町である。
マココのコミュニティの3分の1はラゴス・ラグーン(英語版)(潟湖)上に築かれた足場の上にあり、残りは陸上にある。
マココのウォーターフロントは、ラゴスの西にあるバダグリーあるいはベナンから移住したエグン族の人々により港として使われており、彼らの主な職業は漁業である。
2012年7月、ラゴス州政府は電線の上に作られた水上家屋は、事前に適切な通知なく撤去する命令を出した。
これによってイワヤ・マココ地区のウォーターフロントのいくばくかの水上家屋は破壊され、それによって多くの家族がホームレスとなった
ウイキペディアより抜粋
水上スラムで20万人が生活しているそうです。「そうです。」と言ったのは、実際は何万人かわからないからです。
川は糞尿垂れ流しなので、死ぬほど臭いです。
どれくらい臭いかを表現できないくらい臭いです。鼻がやられます。
今にも転覆しそうな小さなボートでマココを回りました。
詳しくは動画が一番分かりやすいですね。ご覧ください!
マココでは水上スラムに建てられた学校に行きました。
皆かわいいんです。スマホで撮影してくれ~って言ってきます。
手を握ってきます。
そして、瞳が輝いています。
日本人の皆さんはこんな瞳をしていますか?
先生がしっかり授業をしてくれます。真剣に授業を聞いています。
【動画】
マココに住む人たちは本当にたくましい。
反面この世界から脱出する事も難しい。
私は日本に生まれ何不自由なく生活してきました。
感じる事がとても多かった1日でした。
【動画】
最後に気づき
今回ナイジェリアに行っての率直な感想は「きつかった」という事です。
「食事」「空気」「文化」そして「スラム」など見たことない風景が自分の前で広がった数日間。
しかし、本当に言ってよかったです。
コンフォートゾーン(快適な空間)から抜け出せたと思います。
スラムで生活する方々は教育を受ける事が出来ない。教育を受ける事ができないので仕事に就く事が出来ない。親がそうなら子供も抜け出せない。
それに比べ自分はこの日本に生まれたこと自体恵まれて、その割に挑戦をしているのかな?と感じました。
チャンスがない人たちが世界にはたくさんいます。
チャンスがあるのに愚痴っている人たちもたくさんいます。
チャンスがあるならば、もっともっと成長しようと思いました。
お金をたくさん稼ぎたいと改めて思いました。
お金がないと変える事が出来ない世界があります。
口先だけでなく、何かを実行するにはお金が必要です。
マココの子供たちだけでなく、何かを変えたい、救いたいと思えば絶対お金が必要です。
最後に、自分の夢も分かりました。海外で、求められている場所でバスケットボールチームを作りたいという夢を持つ事が出来ました。
いつかではなく10年以内に海外バスケットボールクラブを経営します。
もう少し待っててくださいね。
長文をお読みいただきありがとうございました。
2024年1月5日㈮ エンドライン株式会社 モリアゲアドバイザー 山本啓一
※共に働いてみたい!と思う方は下記よりお問い合わせください。