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プロスポーツのファンとスポンサーの増やし方

スポーツチームの課題としてファンやスポンサーが増えない、増やさなければならないというものがあります。
今回はデザイナー目線でその解決策を説明させていただきます。

1.デザイナー目線での解決とは

まず、「デザイナー目線」ということに関して簡単にご説明させていただきます。
大きく2つの方法です。

一つ目は見た目を良くする、装飾するという方法。
二つ目は、目的を見極め、その解決に適したルートを作るという方法。

「目的を見極め、その解決に適したルートを作る」というのは何なのか。
デザイナーは、目的の為にデザインを作ります。
それは集客であったり、使いやすさであったり様々です。

使いやすさを求めてデザインする場合は、多少見た目がカッコ良くなくなっても使いやすさを求めたデザインをします。
文字を大きくしたり、ボタンの位置や色を分かりやすくするなどの方法をとります。
そういった、目的に対してどういう手段をとるか、もしくは目的とは何を見極めるのです。
では、スポーツチーム目的とは何でしょう。

2.プロスポーツは何を売っているのか。ファンは何をしに会場に来るのか。

プロスポーツは何を売っているのしょう。ファンは何をしに会場に来るのでしょう。

ファンはスポーツを見るために会場に来る。
当たっていますが、違います。
ファンは興奮を覚えに、思い出を作りにきます。

興奮させ多くの思い出を作ってもらうことがファンを増やすことに繋がるのです。
たくさんの興奮があれば、誰かに伝えたくなります。
次行くときは友達や恋人を誘いたくなります。
現代であれば各種SNSに書き込みたくなります。
その広がりがファンを増やしていくことになります。
ファンがファンを増やすということです。

試合内容も大切ですが、試合を見る前後も大切です。
遊園地に行くと遠くから見える建物や観覧車で気持ちが高まりますよね。
遊園地に入った瞬間に見える様々なアトラクションや、
お出迎えしてくれるキャラクターに気持ちが更に高まります。
帰りには様々なお土産を買ったりと最後の最後まで思い出を積み重ねて行きます。
プロスポーツの試合においても同じようなことが必要なのです。

3.ファンの心を動かす為に装飾をしよう。

ファンの心を動かし、興奮してもらい多くの思い出を作ってもらう簡単な方法があります。
それは、会場を装飾することです。
どのように装飾したら良いのか、それはチーム次第ですが「どんなチームと記憶して欲しいか」ということを考えコンセプトを決めると良いでしょう。
コンセプトと会場装飾の事例を見ながらご説明します。

まずはコンセプトの実例です。

横浜ビー・コルセアーズ様

コンセプト:船上バスケ

横浜ビー・コルセアーズ様は海賊をイメージしたチームです。
そこで会場全体を海賊船とその船が止まる港にしてしまうというコンセプトです。
選手が海賊の人気者や凄腕の海賊たち、そしてファンは共に戦う海賊の船員や港にいる海賊ファンという訳です。

敵船と船の上でバスケットボールで戦う。
そんな世界観を作り上げ、一種のエンターテインメントに昇華させる。
これがファンを興奮させ、思い出を作るための仕掛けとなります。
また、世界観を共有することで気持ちの面での繋がりが強化され、ファン離れもしづらくなります。

全体としてはチームカラーを中心に「海賊」をイメージしたデザインで統一。
会場全体のエンターテインメント性を高めて海上・海賊の世界観を演出し、
スポーツを見に来たと共に、テーマパークに来たような会場装飾案を作成しております。

注目ポイント

七変化のぼり旗

下部をあえて「古くてボロボロになった」ようにカットしたのぼり旗です。
デザインも布が古くなったような色合いでデザインすることで海賊の世界観を演出しております。
さらに装飾品が必ずしも「カッコよく、美しく」なくても「会場・世界観」の一つとして優秀である一例です。
珍しいので、写真を撮りたくなる会場装飾ですよね。

※七変化のぼり旗とはのぼり旗のカットを自由にできるものです。
布なので、重力を考えて形を決める必要があるが、形状が特殊な為、インパクトとがあり世界観作りに向いております。

七変化のぼり旗

 

ライジングゼファー福岡様


メインアリーナが変わってすぐの装飾のため、会場とライジングゼファーのイメージを結びつけるために、 ロゴをベースに会場を青に染めております。
またロゴ変更からも時間がたっていなかったため、ロゴのデザインを至る所に使用しております

注目ポイント

会場扉ツクポリン

会場の扉が緑色だった為、青色の会場作りにおいて大きくイメージからズレてしまうことが課題でした。
扉も青色に染めたいが塗り替えるわけにもいかないため、貼って剥がせるシートを扉のサイズ、形状に合わせて制作いたしました。
ですので、試合がある日はシートを貼り青色にする、試合が終われば剥がして通常の体育館の扉に戻ります。

※ツクポリンとは

ツクポリン
注目ポイント2

フォトスポット

「アリーナが変わりました」ということを印象的に伝えるパネルです。
壁面が壊れたようなデザインにすることで、パンチするよな構えで撮影することでフォトスポットとしても使えます。
実際に多くのファンが撮影したツールです。


※インタビューパネルとは
名前の通りインタビューの際の背景などに使われるツールです。
パネルという名前だが折り畳める骨組みに印刷した布を張ったもので、布の付け替えも可能です。

インタビューパネル

 

佐賀バルーナーズ様

会場に入った瞬間の感動とインパクトを重要視しております。
何もない体育館だった入り口入ってすぐの階段周りに装飾することで、佐賀バルーナーズの世界に一気に引き込む演出です。

注目ポイント

階段ツクポリン

階段一段一段に分割したシートを貼ることで、下から見た際に目の前に一枚の大きな絵が出来上がります。
手間も多いが間違いなく記憶に残る表現方法で、実際の制作には階段のサイズを測る必要性があります。

 

アースフレンズ東京Z様

選手・チアのファンを増やす装飾。
各種ツールには、選手とチアを前面に出しております。
人を載せたツールは目をひく効果がある為、注目を集めやすくファンの増加にも繋がりやすいです。
また、一人ひとりの名前を覚えることもでき、各選手・各チアに個別のファンをつけることで相対的にファンを増やしていく狙いもあります。

ロールアップバナーは選手・チアの身長に合わせてデザインを制作することで、実際の選手の大きさをリアルに感じることができ、 選手とチアの色合いを微妙に変えることで、与えるイメージに差を出しています。

注目ポイント

ロールアップバナー

各選手・チアのロールアップバナー。
デザインを選手の実寸大に合わせることで差が出ます。
また大きさを感じることで選手・チアとのツーショットを撮りたくなり、最終的には、写真をとることで各種SNSへの拡散が期待ができますね。

ロールアップバナー

 

その他会場装飾事例

会場を装飾するだけで、ワクワク感が高まります。
その期待が試合前から気持ちを高め、試合の興奮度を上げます。
また、試合・イベントが行われていることが周りに認知され、その結果興味を持つ人が増える効果もあります。
最終的には、グッズ売り場なども装飾することで、グッズ購入の満足度が高まります。

上記のように様々な装飾をすると気持ちが高まり、結果として興奮を生み、思い出へと繋がります。
また、撮影する機会を増やすことを加えると、ファンは写真をとり各種SNSへ投稿します。
それがイイネ!に繋がり、そのイイネ!が次のイイネ!に繋がり拡散され認知につながっていきます。
認知に繋がりファンの増加のキッカケとなるわけです。

認知されファンが増えることはスポンサーにとっても嬉しいことです。

4.スポンサーの為に何をしているか、何ができるのか。

ファンは思い出を作り来ているとお伝えしました。
では、スポンサーは何の為にスポンサーをしているのでしょう。

もちろん、そのチームが好き、そのスポーツが好きで応援する気持ちがあるからだと思います。
他の理由があるとすれば大きく3つ。「イメージアップ」「認知」「他のスポンサーやチーム紹介」です。
特にイメージアップと認知に関しては、会場装飾で問題がある場合が多くあります。

会場のスポンサー掲載「ただ、掲載していませんか?」

スポーツ会場にいくとスポンサー掲載のパネルが置いてあります。
ロゴを並べて掲載しただけのものが99%です。それでは、大半の人は見てくれません。
スポンサー掲載が見られないということはイメージアップにも認知にも繋がらないということです。

ではどうすれば良いのでしょう。
良い事例があります。

アースフレンズ東京Z様ロールアップバナー

スポンサーと選手・チアのコラボ広告です。
選手とチアにスポンサーの商品を身に付けてもらい会場装飾に使う。

このような広告であればファンは確実に見ることになります。
ファンにとっても普段見られない選手やチアの姿を見られることは嬉しいことです。
ファンにとって好意的なメッセージとして、スポンサーを紹介することができます。
特にBtoCのスポンサー様を紹介するには効果的な方法です。

スポンサー掲載をサイネージにするという手段もあります。
ロゴを掲載するだけでは、何のどんな会社か分かりません。
その点サイネージを使い、動画の中でスポンサーを紹介することでその会社のことがよく分かります。
何も会社紹介だけでなく商品紹介でも良いと思います。

他にはスポンサー掲載パネルを「広告枠」と捉えて、スポンサーの広告を載せるという手段もあります。

根本的な話をすれば、スポンサーは何をして欲しいのかを知ることが重要です。
「何かできることはありませんか?」と聞いて見ることも良い手段です。

5.お金がかかりそう!それでも大丈夫な方法とは?

会場を装飾すること、スポンサーの役に立つスポンサー掲載方法が必要だと説明させていただきました。
ここまで読んだ方は「こんなに作ってお金がかかりそう」と感じているかと思います。

お金、かかります。だったら回収しましょう。

どういうことか説明します。
会場装飾に使ったツールを売れば良いということです。
特に選手やチアが載ったツールを欲しがるファンは多く存在します。
会場装飾に使ったあれもこれもグッズとして販売します。

そうすることで金銭面での問題はなくなります。

装飾(グッズ)を作る→ファンが増える
→グッズとして販売する→予算が増える
→装飾(グッズ)を作る

上記のようなサイクルを作ることが重要です。

また、先に販売してからグッズを作るという手段もあります。
直接的に言えば、先にお支払い頂いて、その分のグッズを作るということです。
そうすれば、金銭的な心配も在庫の心配もありません。

グッズや装飾を欲しがるファンがいるのに作らない、販売しないことはファンにとっても悲しいことです。
ファンのためにもチームのためにも、販売できるものは販売しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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